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某所で踏んだきり板でリクした小説がきましたー。
はははは、もてもて(死語
素敵です、続きに載せときます…v






それはよく晴れた日だった。

ギンコは知人である化野の住む里に久々に立ち寄った。
前に訪れたのはいつだっただろうか。
一ヶ月前…いや二、三ヶ月前か。

なんてことをのんびり考えながらギンコは海を横切り足を進めていた。




丘の上にある化野宅に着くと、そのまま玄関を横目に縁側に行く。
数日前に文を出したのだから留守ということは無いだろうし、そして大抵それの家に居る時の居場所は縁側だということをギンコはわかっていた。


「おー…」

そして予想通りの場所に人影が見えた。

「い……………………」


声を掛けたのだがそれは語尾が消え、声と言えるものでは無くなった。
ギンコは目の前の現状が理解できないように口を開いたまま体を硬直させていた。


「久しぶりだな、ギンコ。」



「………お前ら…」




飄々とする相手を固まったまま見ているギンコ。
これ程ギンコが動揺、驚愕するのも当然。なぜならここは化野宅のはず。しかし化野本人の姿は見えず、代わりに縁側に座っていたのは




「イサザ…クマド…。」






の二人だった。












「どうしたギンコー。そんな所で突っ立って。」

イサザがにこりと微笑んで言った。

縁側にイサザとクマドが湯呑み片手に座っている。
しかも化野の家に、だ。
それはあまりにも違和感ありすぎる光景だった。



「なぜ!?なぜお前らがここにいるっ!!?;;」

ギンコは我に返り声を荒げる。
しかしそんな様子も気にしないイサザとクマドは、持っていた湯呑みを置いて立ち上がった。

「これが、俺のウロに紛れていた。」

とクマドは低い声で言いながら、一枚の紙切れをギンコに見せた。

「文…?」

ギンコはクマドからその紙を取り上げ、文字を読み始めた。
「………」

すると見る見るギンコの顔色が変わる。

「……この文は…」

「お前が差出人だろう。」


クマドが言う通り、それは確かに数日前にギンコが化野に宛てた書簡だった。

「なんでお前が持ってるんだ…?」

「だから紛れていたんだ。ウロの換え時じゃないのか。」


なるほど。




「…いや待て!俺の文が紛れていたのは解ったが、なぜここにいるっ…!」

「勿論、ギンコに会うためじゃないか。」

「イサザ……。」

最後の問いに答えたのはイサザだ。

「ギンコってあちこち歩き回っているから中々居場所が掴めないだろ。でもあの文に、今日この里に来ると書いてあったんで来たという訳さ。」

「…………」





よくよく考えたら、なぜイサザまでいるのだろうか。
クマドのウロに文が紛れていただけだったら、ここにイサザがいるのはおかしい。

「…………。」

ギンコはそれについても二人に質問した。しかし二人は何気ない様子で

「文通してるんだ。」

と言った。

「文通…?」



いつ二人が知り合い、何のために文通しているのか、そしてなぜクマドはイサザに知らせ、二人してこんな所まで来ているのかギンコには理解できなかった。

というか、したくなかった。

「ギンコっ!!」


歩いて来た方向から声がし、ギンコは振り返る。
イサザとクマドも声の方へ顔を向けた。

それこそやっと登場、この家の主人である化野だ。



「化野…。」

「ギンコ、お前いつ来たんだ!?それと誰なんだ、この二人はっ!」

「紹介する必要ない…」



ギンコの発言に口を尖らせブーイングするイサザとクマド。終いには自ら名乗り出した。




クマド「ギンコと…見つめ合うと素直にお喋りできない…見た目以上打たれ強い僕です。」

化「誰だよ!!;;」

イサザ「知らないの?イサザンオールスターズ。」

化「……いやそういう意味じゃ……ってか誰!?勝手に人ん家の茶ァ飲んだの!」

クマド「風に戸惑う弱気な僕です。」

化「だから誰だよ!;;」

ギンコ「…………。」




化野も加わり言い合いをしていた時、遠方から何やら声がした。






「ギンコー!」

「ギンコさァーん!」


それは口々にギンコの名を叫びながらこちらに一目散に駆けてくる集団。
よくよく見るとその中にはギンコが見知った人物もいた。

虹郎、沢、塊、すず、周…







「な、なんだあれは!?;;」

「やっと来たか…。」

「お前らが呼んだのか!?」

「あぁ。あれこそ俺とイサザを筆頭とする、“ギンコを愛し隊”、だ。お前がここを訪れることは全隊員に通知済みだ。」

「勝手に変なものつくるなー!!;;」



あまりのイサザとクマドの横暴に、ギンコの我慢も頂点に達しようとしていた。

「……化野!お前も何か言ってやってくれ!」

ギンコは化野を振り返り、二人を指差す。
化野は頷くとふらりとイサザとクマドの前まで歩いていき、叫んだ。




「俺も入隊させてくださァァァい!!!(土下座)」


「そうじゃねぇだろ化野ォー!!(怒」











とりあえずこの日は
ギンコ、クマド、イサザ、そしてギンコを愛し隊の全員で化野家へお泊り。

最近ない賑やかな夜を皆で過ごしたとさ。














笑、くまどんだいすき…。





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