拙2．

こえはなんのためにあるの

どこみてんの

なにもいわないからわからない

なにいってるかわからないよ


どうでもいい、という割には何か気にしてる。

気づいてない。

どうでもいい、といいながら定期的に戻ってくるのはなぜ、


気になってるんだろ、気にしてるんだろう。

気づいてないんだろう。


きかない。

自分が、誰が、誰


会うたびにいきてたと思い、それが幾度もつづくと

痩せたことがきにかかる。


つたえるためにあることば


つたわっている


疑問にも肯定にもとれる


あうたびにうれしそうに話す。

みたことのない遠い土地の話


つぎ会うのはいつかはわからない


どうでもいい、とかいうな

彼、


目を伏せる


偽者じみている


目

長い前髪がめにかかっている


ふいにはらいのけたい衝動にかられる



しない



ひぐらしが庭でないている

夏がおわる


もう少しはやくきたなら夜光虫を一緒にみにいきたかったな

と、

おもう。




かわらず、

ないている。





彼はまだ、


だまったままだ。